実用的なレスキュー偵察ロボットの開発

(2012.4.2掲載)

システム科学技術学部
下井 信浩教授

制御プログラムの書き換えが可能な簡易型制御装置と軽量パラグライダーを用いた偵察手法や不整地走行ロボットを用いた実用的なレスキューロボットの開発と運用について紹介する。

  • レスキューロボット
  • センサ工学

災害時における被害状況の偵察やレスキューロボットによる被災者の救助を実施するためには、制御機器やセンサ等が多目的移動ロボットに搭載可能な実用性を求められる。(使用分野:災害救助システム)

研究室では、人間生活に密着し社会貢献を可能とする、制御機器やセンサ、ロボット等に関する研究・開発を行っている。地雷除去や災害救助、住宅や独居老人のヘルスモニタリングなど様々な分野への応用が可能である。

研究内容の紹介

図1 フライングロボット
膝装具

震災発生後、瓦礫等による救助者が近寄れない状況にある地下通路やトンネル等において、限られた空間に閉じ込められた生存者の位置確認は非常に困難である。このような状況においては、通常レスキューロボットの使用が想定される。
しかし、瓦礫上を乗り越えて探索する方法では、ロボットに複雑な機構やセンサが必要とされ、また高度な制御技術等が要求される。これらを解決するために、瓦礫と天井の空間を利用して飛行する小型のフライングロボットを用いて、超小型赤外線カメラや生体センサ等により、生存者捜索と被害状況を把握することが可能なように考案された。


図2 不整地移動ロボット

災害現場において二次災害による被害拡大を防ぐため、人間に代わって救助作業を行うロボットとして、屋内の災害現場を 想定した不整地走行が可能なロボットの開発を行っている。他にも、雪崩遭難者捜索ロボットや配管検査ロボット等、 人間生活に密着し、社会貢献を可能とするロボットの研究を行っている。(レスキュー、検査の自動化、ロボットの知能化等)



図3 軽量パラグライダ偵察技術

最近の研究テーマと内容
(1) 自律走行ロボットを用いた災害救助システム
(2) 橋梁ヘルスモニタリングシステム
(3) 人道的地雷探知・除去技術の研究
(4) 簡易センサを用いた住宅の安全管理モニタリング手法  他
専門は、センサ工学・ロボット工学等です。ご相談ください。

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